夏になったら訪れたくなるのがドイツのお城です。
冬は寒くて大変ですが、夏はその美しさを充分味わいながらもお城の周辺もゆっくりお散歩できます。
数あるドイツのお城でも、今日は東ドイツの古都ドレスデンの近郊にあるモーリッツブルク城を訪れてみましょう。
「水に浮かぶ」お城、モーリッツブルク城
ドレスデンはドイツ、旧東ドイツのザクセン州にある古都です。この郊外にあるモーリッツブルク城は16世紀にザクセン大公、モーリッツ・フォン・ザクセンにより、その名を冠して建てられました。城は人口湖のほとりにあり、その佇まいは「水に浮かんでいる」かのように見えます。
その後改修を繰り返して、18世紀にバロック様式に改められた後、第二次世界大戦終結までは貴族の館として機能していましたが、戦後は東ドイツ政府によって国有化された後バロック博物館として公開され、現在に至っています。
博物館の展示物には近隣のマイセンの磁器や何百万もの南アメリカの鳥の羽で装飾された部屋、また皮に描かれたタペストリー、66もの雄鹿の角が飾られた昔の食堂(現在は展示室)など、かつて王侯貴族がここを狩りの足場にしていたことを偲ばせるものも。
雄鹿の角が飾られた展示室 南米の鳥の羽根で飾られた部屋
でも鹿の角がずらりと並んでいるのはあまり見たくないですね・・・。

このお城(博物館)にはレストランもあるそうですが、夏期(5月~10月)にはガーデンカフェが営業しているということ、行かなくても見てるだけでも美しいですね。
⇐緑が美しいガーデンカフェ
左右対象に建てられたおとぎの国のお城
モーリッツブルク城の作りは左右対称。
城を囲む庭園や人工湖も片側だけ造った後真ん中に鏡を立てて映したかの様に見えます。
この公式ビデオを観るとそれがよくわかります。
ビデオにも出てきますが、このお城の近くまでSL列車が通っています。現役で走っているSLなんて、日本の鉄道ファンであっても知らない人もいるでしょうね・・・。
都会のドレスデンからも磁器のまちマイセンからも近いようで便利もいいところですね。
そして東ドイツでも東端なのでもう一息でチェコに行けてしまいます。
どこか東ヨーロッパの雰囲気もあるおとぎ話に出てきそうなお城博物館です。